カウンセリングサービスを利用する。
会社の福利厚生の一環で、契約しているカウンセリングサービスの面談を予約することになった。
いわゆるEAPサービスというやつだ。
以前、新卒で勤めていた会社にも、このような福利厚生があったし、存在を知ってはいたが、利用できることに気づいたときには既に重度の鬱であり、手遅れだった。
いままさに、話したいことが沢山ある。
ここで書いていること、書いていないこと。
私には、傾聴してくれる相手が必要だ。
それが単に仕事でも、テクニックでも、
ただ、黙って、受け止めてくれる人が必要だ。
外国人で母国語の異なる夫には、そんな役回りは荷が重すぎる。
幼い頃から、母の考えに相違する私の意見やそれを述べる私の姿は、まるで汚物でも見るかのような目で一瞥され、同意されることは勿論、受け入れられることはなかった。
私は、母の理想の私でなければ、受け入れられなかった。
母の考え通りの私でなければ、抱き締められなかった。
私は、妹たちと常に競わねば、愛を受け取れなかった。
私の根本を支配する、黒く淀んだ陰鬱な感情。
カウンセラーは、どのように受けとめてくれるだろう。